大きく傾斜している土地に家を建てて住んでいる場合、一般道より家自体が高いところにあったり低いところにあったりすることは珍しくありません。そんな環境の場合、生活上の不便を感じる人も多いと思います。しかし、状況によっては鉄骨でデッキスペースを作ることで非常に便利になることをご存じでしょうか？
このコラムでは、激しい高低差がある傾斜地の住宅を、鉄骨のデッキを使って住みやすくする方法をわかりやすく解説していきます。ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
家が一般道よりメートル単位で高いところにある場合
家が高いところにある、と言っても高低差が数十センチ程度であれば階段が数段あれば問題ない範囲だと思います。ここでは数メートルもの激しい高低差がある土地に家を建てて済んでいる場合について解説します。
高いところにある家を快適にする工夫とは？
自宅が一般道より2メートル、あるいは3メートルも高いところにある場合、駐車場は一般的に道路と同じ高さに作りますからかなり低いところにあることが多いでしょう。そして傾斜地にありがちなこととして、庭が狭くて悩んでいるという方も珍しくありません。そんな地形を活かして暮らしの質を上げる方法があります。それは駐車場の屋根と庭を兼ねたデッキスペースを鉄骨で作ることです。
鉄骨でデッキスペースを作るメリットは？
駐車場の屋根を作る形でデッキスペースを作れば、まず車を雨や雪、鳥の糞などの汚れから守り、夏の直射日光をさえぎるなどの効果があります。また、デッキスペースを庭と同じ高さに作れば狭かった庭を一気に広げられますから、プランターなどを置いてガーデニングを楽しんだり、くつろぐスペースが増えたりするなどの利点を味わえます。
家が一般道よりメートル単位で低いところにある場合
前の例とは異なり、今度は住宅が一般道より低いところにある場合のことを解説しましょう。この場合、多くは一般道から住宅があるスペースまで下ってくる道がありますが、車が往来するためにはある程度のカーブを描きながら降りてくる構造になっていると思います。そしてその道はあまり広い道ではないことも多いでしょう。つまり車を使うたびに、狭くて見通しがつきにくい道を走ることになるので、事故の危険もありますし、神経も使います。
また、車で出入りする際は肉体的な苦労はありませんが、徒歩の場合は家から出るたびに登りのカーブをとことこと歩いていくことになります。それを解決する方法があります。
低いところにある家を快適にする工夫とは？
ここでもやはり鉄骨を使います。前の例とは異なり、ここでは一般道と同じ高さにデッキを作り、低いところにある住宅と同じ高さから鉄骨の柱を立てて支えるのです。
鉄骨でデッキスペースを作るメリットは？
この場合車は一般道と同じ高さにあるデッキ上に置けば、狭い道を上り下りする必要がなくなりますから事故のリスクを減らせます。もともと車を止めていたスペースが阻害されないように鉄骨を立てれば、天候が悪い日や荷物が多い日は住宅と同じ高さまで車で降りていけば良いわけです。
また、デッキスペースを作る際に階段を併設すれば、歩いて一般道に行く場合も時短ができます。条件によって時短度合いは変わりますが、場合によっては数分もの違いが出ますから、朝の通勤などが非常に楽になるでしょう。
デッキスペースは駐車場として利用するだけでなく、庭的な使い方もできますし、物置スペースなどに使うことも可能です。鉄骨の下部には屋根付きのスペースが出現しますから、この部分も収納スペースとして大きく活用できるでしょう。
そもそも鉄骨って何？
ここで「鉄骨」とは何かについて解説しておきましょう。「鉄骨」とは建物の骨組（梁や柱）に使われる鉄製の材料のことです。一般的に軽量鉄骨と重量鉄骨に分けられます。
軽量鉄骨とは
比較的薄くて軽い鋼材で、数値的には厚さが6ミリ未満の鋼材のことを呼びます。重量鉄骨に比べれば名前の通り軽く、施工もしやすいメリットがあります。住宅にも幅広く使用されています。
重量鉄骨とは
重量鉄骨は肉厚が6ミリ以上の形鋼や鋼材のことを言います。断面の形状でH形鋼やI形鋼と呼ぶものがあり、断面がコの字型の溝形鋼や、断面が円形や四角のパイプ状をした鋼管もあります。強度が高いので大型のビルやマンションにしばしば使用されます。
まとめ
傾斜地に住んでいることのデメリットを、鉄骨を使って解消する方法を紹介しました。駐車場や敷地の狭さで困っている人はぜひこれらの方法を検討してみてください。
株式会社SHOWAは、横浜市青葉区にある工務店です。鉄骨を使ったエクステリア施工を得意としており、使いにくさや狭さでお困りの傾斜地や狭小地をより活用するアイデアをさまざまに提案することが可能です。自宅の地形を利用してもっと住みやすくしたいとお考えの場合、お気軽に株式会社SHOWAまでご連絡ください。
